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4月15日(ボジュヌード イラン)

(自分のための日記)
昨夜20時テヘラン東バスターミナル発のバスは朝7時過ぎ、ボジュヌードのバスターミナルに到着。
夜明けの車窓からの景色は最高だった。断層がむき出しになった山々、山の麓に桜の様な花のついた色とりどりの若い木々、1つの山に継ぎはぎの様に続く畑、、、日本では見られない光景だった。

リクライニングシートに倒れ込む様に寝ていた私は昨夜から全くトイレに行っていない。先ずはトイレを探そうと出会った人に尋ねてみるが「あっち、あっち」と途中までついて来る割にはトイレの場所をハッキリ教えてくれず、とりあえずホームステイ先の彼が15分後にターミナルまで迎えに来るそうなので待つ事にした。

ボーっと立って待っていると色んな人にジロジロと好奇の目で見られる。
一昨日のテヘランでのトラブルのせいもあってタクシーの運転手が近づいて来たら「No, Thank you!」と追い払った。
私の目の前を女の子が2人通ったかと思えば2人で話し合った後振り返り、こちらに戻って来た。彼女達は私に言った。

「写真、一緒にいい?」(ペルシャ語)

喜んで一緒に写真に写っていると近くに居た2人組の女性もこちらに来て写真を一緒に撮った。
色んな話をしてくるのかと思いきや彼女達はその後「Thank you.」と言って去っていった。

待っていると1台のバスの周りに人だかりが出来ていた。

何だか分からないが有名人でも乗っているのかと遠くから覗き込んでいたらホームステイ先の彼が私の右側奥から歩いてきた。
彼とは以前からFacebookで交流をしていたが写真通りの顔で分かり易かった。

イランの既婚男性にどう挨拶して良いか分からずとりあず握手を交わす。
彼の車は少し綺麗でイランの中では金持ちのクラスになるのだろうか。
彼の車を見ていると傍の柱から彼の息子が飛び出て来た。この子が以前から紹介されている(煩くて手のかかる子供)なのだろう。彼の名前はアリ(仮名)。彼は4歳にも関わらず1人で車で待たされていた。危ない事もあるだろうが、彼が1人の大人として扱われている様に見えて羨ましく思った。

車の中でホームステイ先の彼と私が英語で喋っているとアリが「お父さん、何で英語を喋っているの?僕には分からないよ。」と言っていた。
彼にバスターミナルの人だかりの事を質問すると、それは兵役された軍人(兵役から帰ってきたのかと思う)を迎える人だかりだったらしく女性達が沢山の花を抱えていたのが印象的だった。

イランの交通マナーは現在私が旅してきた国の中では、とても悪い。どこから車が飛び出て来るか分からないし1車線の道でも突然車が2車線にしたり、追い越しは当然にある。とにかく手が出そうになる程に車のマナーが悪い。この交通マナーを見ているとUAEの交通を思い出した。UAEの方が断然マナーは良いが、運転の仕方が何となく似ている。

バスターミナルから10分程で彼の自宅に到着。家の周辺の街並みは10年前にホームステイしたアメリカ ロサンゼルスの住宅街の街並みを思い起こさせる。ただし、ここは庭が見えない。3mぐらいの高さの外壁で家と庭がカバーされているのだ。外のインターホンを鳴らしてようやく中に入る事が出来る。

庭に車を停め、車から降りると透明の玄関ドアがあり、その奥には奥さんと娘さんが待っていた。

(挨拶程度のペルシャ語と少々のマナーを勉強しておくべきだった。)

そう思いながら、彼女達に満面の笑みで「Miyuki!」と言いながら挨拶した。

そこには彼のお母さんも同居していた。あまり歩く事が出来ないのかソファに座ってこちらを見ていたので彼女に満面の笑みを送った。

その後、彼と12歳の娘さんは学校と仕事の為、外出した。

私は奥さんとアリと一緒に朝食を食べた。
未だ家の使い勝手やこの家のやり方が分からないので私はソワソワしながら朝食が準備されるのを見ていた。
朝食はトルコと似ていて、チーズ3種類、はちみつ、バター、(自家製ブラックチェリーの)ジャム、そしてパンはトルコとは違うイランスタイルの長くて平たい独特な形をしたパンだ。

私がホームステイした事のあるアメリカの家庭や私自身の家庭ではバターやはちみつ等を購入時の容器に入れたまま朝食のテーブルに並べるが、ここでは全ての食べ物を容器に移し替えてテーブルに並べていた。
(面倒臭くないのかな?)と思いつつ、陶器の器に盛られている食べ物を見ていると何だかとても美味しそうに、そして価値のあるものに見えてきた。

しかし、パンはテーブルの上に直に置かれた。

(全部食べなくては)とパンを全部食べ上げると奥さんがすぐにパンを温めて私の傍に置く。
結局、日本の食パンサイズの中身がぎっしり詰まったパンを3枚も食べてしまった。

気づけば朝食に1時間以上もかけてしまった。
日本に居た頃の朝食と言えば、食べないか、牛乳のみか、食パンと牛乳か、時間があれば味噌汁と御飯、といった所で、食べる時間も10分ぐらいだったと思う。その後はラジオの外国語講座を聴きながら慌てて身支度を整えて会社へ行っていた。家族と食べていても頭の中は次にやる事を考えているので家族と過ごしている気持ちにもならなかった。

ここは全く違う。
先ず奥さんが旦那さんと娘さんの為に朝食を準備する。
そして、家にずっと居るお母さんの為に別メニューの朝食を準備し、お母さんが座っている場所へ持って行く。
そして、アリと奥さん(そして私)の朝食を準備する。
落ち着いたら「ティー(紅茶)飲む?」と言い、トルコにもありそうな紅茶専用機でお湯を沸かしてアツアツの美味しい紅茶を作って皆に振舞う。

私にはここの奥さんと同じ事は出来ないだろう。

とにかく、私がぼんやりと朝食を食べている間、奥さんは24時間営業の煩いアリの相手を楽しみながら朝食をゆっくり食べていた。

この光景を見ていたら、また色々と考え込んでしまった。
日本でいい仕事をする為には、私の日本での朝食は間違っていないし、これは正しいとか間違っている、という話でもない。

だが、とにかくこの家の朝食が羨ましかった。時間を贅沢に使っている様に感じた。


その後、私の部屋を案内して貰い奥さんの気遣いに甘えてベッドに横たわっているとそのまま2時間以上寝てしまった。

目が覚めて慌ててキッチンへ顔を出すと奥さんが昼食の準備をしている。
12時過ぎ、旦那さんと娘さんと旦那さんの部下が家に入って来た。

(そうか、旦那さんは家で昼食を食べるのか。。。)

何という名前か知らないがテヘランでも食べた青菜の様なものを鶏肉と一緒に煮込んだもの(←見た目はほうれん草カレーに似ている)とネパールの時以来久々に見る大量のライス、おこげ、きゅうりとトマトと玉葱のサラダ、ヨーグルトが出てきた。

(私はここでも食べてばかりだな。。。)

そう思いながら大量の昼食を食べていると旦那さんが言った。

「ここはお昼休憩が12時過ぎから17時までなんだ。その後は17時から20時まで仕事なんだけどね。」

その後、チャイを飲みながら皆でゆったりと過ごし大きいテレビのある別室へ移動すると、そこにはゲーム機があった。
Zumbaが出来ると聞いたが、CDのリージョンが違っていた様で再生が出来ず、結局ダンスのゲームをアリが独占した。
私はCD側のダンサーの動きに感動しつつ、一生懸命ダンスをやっているアリにも感動したが、彼の踊りはお茶目で皆の笑いを誘っていた。このゲームの元のダンサーの動きはプロの様で、ゲームではあるが、暫くこのゲームをやっていたらプロ並みに上手くなれそうな気がした。

私は旦那さんのパソコンを借りてメール等のチェックをした。
旦那さんは「VPN NEXT」というプロファイルを使ってインターネットをしていた。
やはり、イランはトルコ以上にインターネットの規制が厳しい様だ。

夕方、雨が降り出して「今日は外出しない。」と奥さんが言っていたが、雨が止み結局外出する事となった。

庭にある林檎とブラックチェリーの花が満開で綺麗だった。
私が花の写真を撮っていると娘さんが他の場所から花を取って来て私にプレゼントした。


相変わらず私は色んな人から好奇の目で見られる。
イランの携帯のSIMカードを購入しにパスポートを持って携帯電話ショップへ行ったが、何故だか解らないが購入出来なかった。

すぐに旦那さんと合流し街中を歩いていると革製品の店を見つけ、奥さんがショーウィンドーを覗き込んだ後すぐに去ろうとすると旦那さんが言った。

「母の日も近い事だし何か買えよ。」

そう言いながら店内に居る旦那さんの顔は冗談ながらも泣きそうだった。
奥さんは靴を探していたがいいのが見つからなかったのか結局購入しなかった。
イランの中では高級そうなお店に感じたので私は旦那さんに靴の金額を聞いたら相場は5,000円ぐらいだった。
私は(安いなぁ!)と思い驚いたのだが旦那さんは、私が高くて驚いたと勘違いしてこう言った。

「な?高いだろ??」

私は「いや、安いですよ。」などと言えなかった。勿論言ってもよかったのだが。。。
20,000円の靴を買っても愛着をもてない私にとっては何だか新鮮な光景だった。
たった5,000円の靴だが、勿論イラン人と日本人の金額に対する価値観も違うのだが、とにかく大事そうに扱っているのが印象的だった。
やはり、お店や物が多すぎる所(日本等)に居る時と、お店や物が生活できる程度にある所に居る時とでは私の感覚が違うのだ。

結局家で待っているお母さんにバッグを購入して店を出た。

その後旦那さんとアリとは別れ人ゴミをかき分けて奥さんと娘さんと私はアートギャラリーへ向かった。
入口入ってすぐには5畳分ぐらいの部屋がありそこには木(かき集めてきた様な枝等)で作られたアート(鏡や壁掛けの棚等)が並べられてあった。

奥の部屋は10畳分ぐらいの広さがあり、そこには木にマジックで絵を描いている男性が居た。その人はイランでとても有名な画家らしく、飾られている絵は殆どが、木々の中に彼のお母さんが隠れている絵であった。

そこにはペルシャ語の書道アーティストも居た。
私はインドのデリーの高級ホテルでアラビア語の書道が飾られていた事を思い出した。
彼は私が日本人である事を知ると「日本の書道用の紙を使った事があるが、とても素晴らしい。」と言い出した。
彼と話している間、スタッフの女性に沢山写真を撮られた。化粧をしてくれば良かった。

大体アーティストや作品を撮影すると怒られる事が殆どだが、ここの人達はとても気さくだったので一応許可を貰った上で私は作品の写真を撮った。その後、アーティストがわざわざ一緒に写真に写ってくれたのが嬉しかった。

そこのスタッフに、日本からわざわざ来てくれたのだからと記念品を頂いた。
直径20cm程の丸太の中心を割って中に厚い日記を挟んだもので2kg近くしそうな程に重たかった。

そこのギャラリーで一番印象に残ったのは目が大きい、白頭巾を被った赤ちゃんだ。
歯を喰いしばる様に口を何度も力強く閉じながら既に長いまつ毛が生えている目はクリクリと見開いていた。
その赤ちゃんの目力には大変恐れ入った。

その後、帰宅して奥さんはお母さんに母の日のプレゼントを渡した。
お母さんは微笑んで手をゆっくり動かしながらプレゼントのバッグを中までじっくり眺めていた。

素朴で素敵な光景だった。

(本日の収支)
ナシ


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4月29日(ヤズド イラン)

(自分のための日記)

8時過ぎ起床。昨夜は夜中の1時に目覚めてレンタルしていた「ミッションインポッシブル ゴーストプロトコル」を再びiphoneで観た。
汚ならしいシャワー室でシャワーを浴びる。鏡や物を置く場所がありホットシャワーが出るのは有難いが。。。
濡れた髪にスカーフを巻いて中庭へ向かいビュッフェスタイルの朝食を摂る。

ボジュヌードでイランスタイルの朝食を学んだ後のホテルの朝食は気分のいいものだった。
朝食の食べ方や紅茶の入れ方を既に知っているからだ。

私はボジュヌードで気に入ったトマトときゅうりを沢山皿に盛って塩をかけて食べた。

部屋に戻ると韓国人夫婦が荷造りをしていた。
私はバックパックを背負いながらその夫婦と会話をした。彼女は言った。

「私は木村拓也が好きです。」

そして彼女は知っている日本のドラマのタイトルを沢山挙げて来た。とにかく彼女は日本のドラマが好きらしい。
私も彼女に韓国ドラマが好きな事、そして俳優オム・テウンがドラマ「復活」で号泣しながらご飯を食べる演技が素晴らしかった事を伝えた。

10時過ぎ、韓国人夫婦曰くチェックアウトの時間は12時との事だったが早めにチェックアウトの手続きをした。宿泊代230,000リアル(約766円)を支払いパスポートを返して貰いバッグパックを預けた。
宿の格好いいスタッフに確認を取り、バスが出発するまで宿の中庭で再び 映画ミッションインポッシブル ゴーストプロトコルを観ながら日記を書いた。
格好いい彼に23:00発のバスでシラーズへ行く旨を伝えると「チケット買わなくて大丈夫?現地で購入出来るか約束出来ないけど。。。」と親切、というよりは不安を煽る様に言って来たので、それを聞いて、バスチケットは現地で購入出来るだろうと予測した。

(今日は外に出ないぞ!)

中庭の隅で映画やインターネット、日記を書いていると時間が経ち、お腹が空いてきたので昨日買ったオレンジやボジュヌードで貰ったチョコレートを食べてお腹を満たす。
その後も中庭で映画と日記に夢中になっていると私の右側にある通路に立っている男性から声を掛けられた。彼の言葉は日本語だった。

日本人と話すのは1ヶ月ぶりぐらいだろうか。

彼は例えて言うなら本社によく居そうな顔立ちの人で、癖が無く話し易そうな印象を受けた。
私はここぞとばかりに彼に、イランのタクシードライバーに対する文句を言った。

結局、イランで1人で行動する事が嫌になった私は、その日本人の彼に着いて行く事にした。
彼の名前はゆうじさん(仮名)。

彼はここから歩いて15分程の宿に泊っているらしく、早速ここを出て一緒に歩いて宿へ向かった。外は既に暗くなりつつあった。

彼が泊っているドミトリーはとても広いのだが2段ベッドが20個以上ある様に見えた。
そして、バスルームは1つしかないので寝る前はとても混み合った。
私は翌朝シャワーを浴びる事にした。

その宿の近くの宿にレストランがあり、そこへ行き、見ても解らないメニューを覗き込んでいると昨日会った日本人夫妻に遭遇した。その2人とは挨拶を交わしただけですぐにレストランの席に座る。席と言っても高い床にカーペットが敷いてあり、ソファの代わりになる様なクッションがあるだけなのだが、その席がとてもリラックス出来て心地良かった。
ただし、料理は床の上に置かれるので、屈んで食べるのに少し苦労した。

その後、宿に戻り、中庭でチャイを飲む。この宿の中庭の雰囲気は最高なのだが、真っ暗な所からデカいゴキブリが出てきた事がとてもショックだった。
デカいゴキブリを見るのは久しぶりだった。

宿でwifiが出来るとの事だったが0時を過ぎるとwifiが使えなくなった。

結局wifiで作業をする事も無く1時前に就寝。

(本日の収支)
オリエントホテル(ドミトリー) 230,000リアル(約766円) *ホットシャワー、無料wifi(iphoneだと動きが遅いがノートパソコンの方が少しだけ早い)
夕食*ゆうじさんから奢って貰う。


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4月28日(ヤズド イラン)

(自分のための日記)

マシュハドを昨夜19時に出発したバスは朝9時半にヤズドのバスターミナルに到着。

シラーズ行のバスチケットを買おうと暗いバスターミナルの中に入ると建築学科を卒業したばかりだという大学生に英語で声を掛けられる。どうやら日本で仕事をしたいらしい。
建築に関わる仕事をしていた私としては密かに持っている私のプライドが彼の態度を赦せなかった事、そして何より私が彼の事を何となく好きでは無かった事もあって私は彼の質問に適当に返した。

昨日泣き過ぎ、しかもバスに乗り続けていたせいか何だか疲れる。

結局バスチケットは当日に買う事にして外へ出るとタクシースタンドの様な場所があった。
そこでタクシーチケットを買ってタクシーに乗られるそうなのだが60,000リアル(約200円)と言われてもテヘランのタクシードライバーに対しての酷いトラウマの様なもののせいか、とても信用出来なかった。

皆親切に地図を用意して私が行こうとしている「シルクロードホテル」を探してくれるが私はタクシードライバーを信用出来なかった。
不貞腐れてベンチに座っているとそのタクシースタンドのオフィスは閉められ、皆居なくなってしまった。

20分ぐらい考え込み、結局仕方なくそこの近くに沢山止まっているタクシーに向かっていくとタクシードライバー数人に声を掛けられる。そいつらは「70,000リアル(約233円)」と言って来た。結局タクシースタンドの金額が正しかったのだろう。サングラスをかけたタクシードライバーが私に「80,000リアル(約266円)」と言って来たが最終的に私の言い値の50,000リアル(約166円)で了承した、何だか嫌な予感がする。

結局、そいつのタクシーは乗り合いに変わり、他に2人の乗客を乗せ、私のバックパックはテヘランの時と同様、トランクに詰められた。私は不安で一杯になった。
しかし乗り合いタクシーに変わるのであれば実際は20,000リアルで良さそうだが、金額の件に関してはもう諦める事にした。同時に乗ってきた大学生らしき人が私に「Sorry,両替出来ないか?」と言われ500,000リアル札を差し出してきた。しかし、実際に500,000リアル札などは無く、それはイランでは普通に流通している小切手らしいのだが、イランに対して未知な私にはそれは奇妙なものだし、実際に旅行者の私が500,000リアル札を持ち歩けば再び嫌な目に合うかもしれないので私は両替を断った。

そして彼はタクシードライバーに銀行まで連れて行って貰い20,000リアルを支払って去った。そして私はタクシードライバーと2人きりになった。

彼は何度も私に言った。

「シルクホテル、フルフル!(シルクロードホテルは予約で一杯だ。)」

私は彼に言った。

「予約してあるから大丈夫。」

それでも彼は他のホテルへ連れて行こうとする。気づけばバスターミナルから5kmしかかからないはずのホテルなのに10km以上走っている様に感じた。
私のiphoneを取り出しGPSを拾うと明らかにシルクロードホテルから逆走しているので私は彼に地図を見せながら日本語で言った。

「あのさ、シルクロードホテルだよ。場所違うんだけど。さっさと戻りな。」

彼は言い訳を始める。そして元の場所に戻るために70,000リアルになると言い出した。

イランのタクシードライバーめ!

私は怒ってタクシーの中で怒鳴り散らした。

何と言ったかは記憶に無い。

その後タクシードライバーは私に笑顔を送りつつシルクロードホテルに連れて行った。

そして彼は言った。

「100,000リアル(約333円)」

くそ!また荷物がトランクの中に入ったままだ。とにかく私は50,000リアル札をチラつかせて何とかバッグパックをトランクから出して貰い50,000リアル札のみ彼に渡すと彼は納得せずホテルの中まで着いて来た。そしてスタッフはなかなか出てこない。ここに居た旅行者達も見て見ぬふりだ。 

スタッフの男性がようやく出てきた。ドミトリーなら開いていると言われ(約6.6ドル)チェクインしようとするとタクシードライバーが横からペルシャ語でスタッフに何かを伝えた。するとスタッフは「今日は満室だ。」と言いだした。

私が彼に理由を聞くと彼は答えた。
「揉め事を持ってこないでくれ。揉め事に巻き込まれたくない。」

この時、宿の中でタクシードライバーも私も一切大声を出していない。
これぐらいの揉め事で追い出されるなんてビックリしたし、私もそんなスタッフの居る宿には泊まりたくなかった。どこがホスピタリティーのある国なんだ?日本人には有名な宿のくせに。

テヘランでタクシードライバーと言い合いになった時にも感じたが、揉め事を助け様とする人が多いものの、決着を着けない人が多い様に感じる。
ただ、今回の件は納得がいかない。

怒りを抑えつつシルクロードホテルを出ようとするとタクシードライバーが言った。

「な?満室だろ?」

私は彼に怒鳴りつけた。

「Because of YOU!!(お前のせいだ!)」

すると、冷たい他のスタッフが言った。「シー!!!」

外へ出ると日本人を2人案内している、英語を流暢に喋るイラン人に声を掛けられる。
今までの事を説明するが、こいつも話を最後まで聞かない。どうしてイラン人男性は最後まで相手の話を聞かない人が多いのだろう??
結局、そいつは私に言った。「100,000リアル支払え」

結局タクシードライバーもそいつも無視して私は他のホテルを探した。

そして気づけばタクシードライバーも消えていた。

シルクロードホテルの向かいにあるオリエントホテルという場所へ行くと先程の英語を流暢に喋るイラン人と日本人の2人組が居た。彼等は言った。

「シルクロードホテルもオリエントホテルも空いてなかった。」

私は彼等にシルクロードホテルはドミトリーが空いている旨を伝えると多少驚いている様に感じた。もしや、この着いて回っているイラン人も曲者か?

彼等は他の宿を探すと言って怪しいイラン人と一緒に去って行った。

念のためにオリエントホテルに入ってみると格好良いイラン人スタッフが居たので声を掛けた。

「残念ながら部屋は空いてません、ドミトリーのみ空いていますが。」

何だ、その言い方?と思いつつドミトリーを見せて貰いチェックインした。
そこには韓国人夫婦と中国人2人、トルコ人が1人居た。何だか安心出来る環境だった。
その部屋のドミトリーは2つ分ベッドが空いていた。ベッドが空いているじゃないか。やはりどいつも信用出来ない。

結局、タクシードライバーに1時間近く連れ回され、この宿に着いたのは11時前。2段ベッドの上段のベッドに2時間程横になった後、チェックインする。

空腹のままとりあえず外出するが何だかいつも以上に観光する気分にならない。

1つモスク(Kabir Jameh Mosque)を見て、Amir Chaqmaq Complexを目指して歩くと、ソフトクリーム屋を見つける。今日はとても暑い。
そこに入ってソフトクリームを食べていると小さい女の子が入って小銭を差し出してソフトクリームを買おうとしていたがお金が足りないのでお店のスタッフが追い返していた。いつも来る子なのだろう。だが、突然スタッフは「ビヤビヤ」と言いながら女の子を呼び止め小さいソフトクリームを作って渡していた。

そこに少しだけ英語の話せる、店の友人が現れ私に色々聞いて来た。宿まで送ると言われたが私はAmir Chaqmaq Complexに行きたいと言って断った。

今日は本当に観光する気分になれない。
「有名な場所へ行って何が楽しいのだろう?」
と自問自答しながら渋々歩いていると欧米人らしき男性がモスクの外観をカメラで撮影しながら満足気な顔を浮かべていた。

私はその光景を見て嬉しくなった。

やはり私は人が好きだ。私に観光名所は要らない。
観光地へ行くとなかなか現地の素顔に触れ合えない。こんな寂しい事は無い。

私が観光地へ行きたい理由は、

旅行に行けない友人達に観光地の写真を見せて話を聞かせてあげたい、
それから(観光地へ行かなければならない)という脅迫観念だろうか。

Amir Chaqmaq Complexに着くと、韓国人夫婦に会った。
彼等曰く「ここの中には何も見る所は無い。」との事。
確かにその建物の下の通路は小さい商店街の様になっていて、それ以外には何も無かった。

結局、それ以上観光する気も無くなりオレンジ5つとミネラルウォーターを買って宿へ戻ろうとすると再び八百屋を見つけ、そこにはメロンが沢山売られてあった。
金額を心配しながら店の若い子に尋ねると「1kg、20,000リアル(約66円)」と言われ(まあ、いいか)と思い1kgを超える小さいメロンを探して買った。私が20,000リアル札を差し出した後、その店のお父さんらしき人に彼が何か言われた様で彼は私に2,000リアル貨幣を差し出した。金額をあまりにも気にする私への配慮なのだろうか?少し恥ずかしくなった。

宿に戻りメロンを洗い、中庭のテーブルに着いてプラスチックのナイフでメロンを切って食べた。どこからか塩の味がするが甘くて美味しかった。

雨が降り出した。いつも以上にやる気が無い理由はこれだったのかもしれない。
雨が降る前になると私は何故だかやる気を無くすのだ。

17時前に部屋に戻り、ボジュヌードを離れてから何か物足りない気分に陥っている私はそのまま現実逃避をする様にベッドで眠った。

(本日の収支)
バスターミナル→オリエントホテル タクシー  50,000リアル(約166円)
ソフトクリーム  10,000リアル(約33円)
オレンジ5個 ミネラルウォーター 37,000リアル(約123円)
メロン 18,000リアル(約60円)

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Author:richmiyuki
現在、携帯のメール使用不可。
au曰く帰国後じゃないとメールの再開は出来ないそうです。(あるいは自宅に携帯を送付するか。)現在、最善策を考え中。
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